皆さんこんにちは、蔵元春日店です。
今回も焼肉とは関係ないのですが、前回書いた通りイエメンに伝わるもう一つのコーヒーの起源説について書かせていただこうと思います。
13世紀のころ、シーク・オマールという人物がいたそうです。彼は祈祷を行い病を治すと評判のイスラム教の聖人でした。
当時アラビアのモカという港町では疫病が流行っていて、モカの王様の娘も疫病に苦しんでいました。
王様は娘の病気を治すためオマールの元を訪れました。
祈祷の結果娘の病を治すことはできましたが、オマールと娘はこの時恋に落ちてしまいました。
次第にその噂は広まり、その話が王様の耳に入り、王様の怒りを買った彼は町を追い出されてしまいました。
追放されたオマールは洞窟の中で暮らすはめになってしまい、食事も満足にとることが出来ず空腹の日々が続きました。
そんなある日、一羽の鳥が赤い実をついばんでいるのを見つけました。
空腹だった彼はその赤い実を食べました。すると空腹で限界だった身体に力がみなぎってきたのです。
赤い実の効果に驚いたオマールは、この赤い実を摘み取りスープに煮だして飲んでみたところ、食べた時と同じように力が湧いてきました。
このお話がイエメンに伝わる起源説「オマールの聖人伝説」です。
コーヒーには数多くの歴史がありますが、いくら調べても興味が尽きません。
国によっても味わい方が様々な形で発達しておりますが、いつかそのお話も出来たらと思います。